グッドショップ探訪
2010年9月号 掲載
熊手のはちみつ
トレーサビリティーで顧客の不安解消
かつては国産が当たり前だった商品でも、さまざまな理由で生産が減少し、今では外国産がないとなりたたなくなっていることはままある。
ハチミツもその一つだ。養蜂家が減少の一途をたどる中で、中国産などが広く流通している。中国産をはじめとする外国産の食品に対して不安を持つ消費者も多い中、どのように安心・安全をアピールすべきなのか。
熊手蜂蜜が運営する「熊手のはちみつ」では、サイト上でトレーサビリティーシステムやHACCP(製造・出荷工程で危害を分析、防止する)システムを紹介している。同社の場合、扱うハチミツの大半は海外生産。海外の生産地から全ての製造工程を日本の基準で自分たちが管理、指導しているのが大きな特徴だ。商社に任せきりではなく、生産者を訪ね、採蜜の状況や、養蜂技術の問題点などをこまめに話しあうことで信頼関係を構築し、品質向上に努めている。
ネット販売を開始したのは2005年のこと。当初はハチミツだけを販売していたが、ハチミツを使った果実酢がヒット商品となり、楽天市場のグルメ大賞も受賞した。果実酢に果汁とハチミツを加えたもので、おいしさと飲みやすさが特徴だ。同社の土肥昌修常務は「健康志向に合致したのが大きいのでは」とヒットの理由を分析する。
昨年9月には、トレードセーフが提供するトラストマークを導入した。土肥常務は「知名度はまだまだ高くない状況で、自社サイトを強化するには第三者認証を導入するのが一番だと考えた」と導入理由を説明する。顧客に安全・安心を実感してもらうためには「(マークがあるのは)やはり大きい」(土肥常務)という。
今後は「飲む酢」を切り口とした新商品を開発していく予定。「メーカーにしか作れない、独自性のあるものにしたい」(同)と意気込む。
トラストマークとは?
通販サイトを審査・認定する、日本で唯一の第三者認証機関㈱TradeSafeが付与する、信頼できるショップの目印。北国からの贈り物、山田養蜂場などの大手サイトも導入している。
熊手蜂蜜は創業70周年。創業当時は養蜂を手がけていたが、蜜源の減少もあり卸に業態を転換した。近年はテレビでも短尺のインフォマーシャルで商品を販売している。
グッドショップ探訪
熊手のはちみつ
http://www.kumate.jp/
