グッドショップ探訪
2009年12月号 掲載
e-宝石屋
マークが単価アップを実現
不況による消費低迷の底が見えない昨今。消費者の節約志向が高まっているたけに、宝石のような高額商品の売り上げ低迷は深刻だ。日本ジュエリー協会の推定では、2008年の宝飾品小売市場は、前年比11.8%減の9970億円と1兆円の大台を割り込んでいる。
そんな中で、ネット販売を活用することで売り上げを伸ばしているのが、ジェイ・ビー・シーが運営する宝飾品の通販サイト「e-宝石屋」だ。同社がネット販売を始めたのは、今から10年以上前のこと。当初は「数万円のプラチナペアリングが売れる程度だった」(中西元章社長)というが、楽天市場への出店を機に急成長。現在は仮想モールのほか、自社サイトを3つ構えている。
逆風下でも成長を続けている要因の一つがオリジナル商品だ。中でも人気なのが、赤い糸をリングの内側の溝にセットした「赤い糸ペアネックレス」。楽天市場の「ジュエリー・腕時計ランキング」でトップになった。また、チタンの宝飾品は金属アレルギーの人でも安心して身につけられるが、酸化して黒ずんでしまうのが難点だった。同社が販売するチタンの宝飾品は、特殊なイオンプレーティング処理を施し、表面はプラチナでも金属アレルギーを起こさないコーティングとなっており、顧客からの支持を集めている。創意工夫が好業績のカギだ。
この秋には「結婚指輪」と「チタン館」の2サイトに、トレードセーフが提供するトラストマークを導入。「高額商品だけに、消費者の不安をぬぐい去るための第三者認証が必要だと考えていた」(同)ためだ。さっそく効果が出ているもようで、「これまでほとんど売れなかった、30万円台後半の結婚指輪が出るようになった」(同)。マークが単価アップに貢献している。今後はモバイルでの販売にも注力。逆風下の快進撃はまだまだ続きそうだ。
ジェイ・ビー・シーは宝飾品の卸売業を営んでいる。自社サイトのほか、楽天市場、Yahoo!ショッピング、アマゾンに出店。金属アレルギー防止のコーティング技術は、事業計画が京都府から「元気印中小企業認定制度」に承認されるなど、評価も高い。
グッドショップ探訪
e-宝石屋
http://www.e-housekiya.com/
