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水郷のとりやさん様 第2回目
2009年10月26日掲載
年商1億5000万円。楽天でグルメ大賞を受賞し、鶏肉の販売で圧倒的知名度を誇る「水郷のとりやさん」のネット戦略

■前回【メルマガでの売上げが売上高の半分に!
驚異的なリピート率を誇る、同社の顧客育成戦略と年商1億5000万円までの軌跡】 を読みたい方はこちら
◆連載 第2回(最終回)
【「大切なのは価値観の共有」
プロっぽさよりもショップらしさを重視し、顧客満足度を高める、WEB戦略 】
■「水郷のとりやさん」流、サイトの見せ方
同社サイトの商品ページを見て思うことは、なんといっても「長い」こと。
最近になって、このような縦長の商品ページはよく見られるようになったが、
同社はかなり早期からこのような見せ方を行っていた。
理由は、商品をきちんと伝えるにはそれだけ長くする必要があったからだ。

■「手羽先餃子(お徳用20本セット)」の商品ページ(1ページ)を横に並べたもの
―自分たちの価値観に合うものを提供する
同社サイトでは様々な工夫が行われているが、
どれもコンサルタントや成功本などを見て真似ているのではなく、
須田氏を中心として、同社スタッフの意見を取り入れ、自分たちがいいと
思うものを取り入れている。
「自分たちの商品を好んでいただける人は、おそらくですが、
価値観も僕たちに似ていると思っています。
ですので、商品の味もそうですし、写真やレイアウト、コピーなども
自分たちの気に入っているものを提供しています。
一般的に良いとされているものや流行廃りというものは、あまり意識していません。
逆に1回目が売れてもその方がうちのお店を気に入ってくれず、
リピートしてくれなければ双方にとってハッピーではないと思います」
と須田氏。やはり、様々な面でリピーターのことを考えている。
―商品写真、掲載写真も自分たちで撮影する
例えば、同社サイトでは写真をプロに依頼せずに、全て自分たちで撮影を行っている。
一度プロに外注したことがあったが、あまりに完成され過ぎた写真が、
同社が販売する商品に合わないと判断し、
より伝わるものを掲載しようと、親近感のわく写真を取り入れている。

■同社サイトの商品写真
―食品ジャンルの肝は「人がたくさんいるように見せること」
何かサイトの見せ方で成功のポイントがないか伺ったところ、
工夫の一つは、「人がたくさんいるように見せること」だと須田氏は話す。
「食品ジャンルの商品は、商品の人気が非常に重要になります。
例えば、お客様の声を載せるにしても、1つ掲載するのではなく、
10個掲載することでにぎやかさを出したり、
食べている人の写真などを掲載することは重要だと考えています。
ちなみに、子供の写真が多いのは、子供は顔を作らないので、
嘘の無いおいしい表情をするからで、こういった表情なども気を使っています」
―いいと思ったものは次々と試す! 独自のWEB戦略
須田氏の提案で、同社サイトでは、動画、ブログ、レビューコンテスト、
共同購入、オークションなど様々な施策を行っている。
すぐに結果が出ないものでも、こうした様々な取り組みの中で
よい販促手法が生まれたり、顧客とのコミュニケーションが生まれるという。

■左から映像を利用した企画「ショートムービー 『鶏肉専門店 水郷のとりやさん』」
顧客からの声を集める「レビューコンテスト」
須田氏のブログ「4代目のひとり言」
福袋を利用したプロモーション企画「選べる幸せ!手抜きがバレない福袋!」
■繁忙期の機会ロスを軽減させるクリスマスローストチキンの事前購入
鶏肉を扱う同社にとって、やはり繁忙期はクリスマスに当たる。
ただ、前述の通り、全て手作りで行っている商品であり、
在庫を保管することもしないため、多くの発注が一度に来ても、
商品を送付することができない。
実際、最も注文が多くなる12月上旬には既に予約が殺到しており、
申し込みができない状況となってしまうという。
繁忙期の機会ロスを軽減させる工夫として、
同社では、10月に多少価格を下げて、
クリスマスローストチキンの試食のための販売を行っている。
10月に一度ローストチキンを購入して、おいしいと思ったら、再度12月に購入する。
そうすることで、大切なクリスマス本番にイメージと異なるチキンが届くことをなくし、
顧客満足にもつなげている。
このように同社ではサイトの見せ方に限らず、
配送方法・販売方法・調理方法など様々な嗜好を凝らし、
顧客の満足度を上げている。
例えば下記のように、顧客の意見から生まれた商品もある。

■顧客の要望から生まれた商品「水郷どりまるごと一本(2本入)」
■従業員が幸せになる会社へ
今後の展開に関し須田氏は、路面店の展開や、飲食店での焼き鳥の提供など
ネットにこだわらずに様々な計画を考えていた。
ただ、その中でも一番の軸になっているのは「従業員が幸せになれる労働環境」だという。
「現在25~26人ほどで、リアルの店舗を含めて運営をしており、みんなでお店を支えています。
おそらく短期的に売上げを上げるのであれば、人員の増強や機械による自動化の
作業を増やすことだと思いますが、長期的にそれが企業の存続や、
従業員一人ひとりにとっての幸せには繋がらないと考えています。
これだけの人数の人生を預かっているので、企業の存続や、
従業員一人当たりの利益などをしっかりと考えていきたいです。
最近多くのネットショップ店長さんとお話しをしますが、
やはりある程度の規模を超えると、ここの部分の話をすることが多いですね」
と須田氏。
「月商」「年商」など売上げのみが注目され、
「企業」というよりも「事業者」として捉えられることの多い
ネットショップ業界ではあるが、1つの企業として、
長く働ける労働環境や、企業としての存続などを長期的な視点で見ていくことが
今後更に重要になってくる。
■ご協力有り難う御座いました。
■水郷のとりやさんは下記の企業様のサービスを利用しています
















